桧&ウールブレス 流季の家:かほく市 M邸
桧&ウールブレス 流季の家
かほく市 M邸
お施主様のコメント
「家は建てない」、これが我々夫婦の共通の考え方でした。
我が家には小学生になる息子が二人いますが、十数年もすれば家を出ていくだろうし、
私の退職後は一年の三分の一程度は海外で過ごしたいという夢があり、家を建てることで
金銭的にも精神的にも家に縛られ、夢の実現の妨げになると考え、アパート暮らしをしていました。
結婚から十年間この考え方でしたが、その考え方を変える次の四つの出会いがありました。
・ホームライフクリエイターの大田麻美先生
・ソニー生命ライフプランナーの大谷内さん
・棚田さん
・流季の家
きっかけは、2011年3月に金沢で開催された住宅セミナーでした。
当時住んでいたアパートの部屋は四階の角で明るく景色もよく快適でしたが、
大家さんが変わって以前ほど融通が利かなくなり、子供達が大きくなってやや手狭になったことから、
引越しを考えていました。そんな時に、新聞の折り込みで住宅セミナーがあることを知り、
引越しのためのちょっとした勉強のつもりで気軽に参加しました。
そこで、講師であるホームライフクリエイターの大田麻美先生の話を聞き、
住宅建築の基礎知識から住宅業界の裏話までも楽しく学ぶことができました。
その中でも、次のことを知ったことで、「家を建てるのもいいのかもしれない」という考えが芽生えました。
・人生計画の一環として住宅計画をすれば、家を建てるとむしろ無駄な出費をしなくて済む
・職人に家を建ててもらえば、百年でも長持ちするし、家の面倒もみてもらえる
・建売、中古住宅は長持ちしないし、購入しない方がいい
セミナー参加後に、大田先生の紹介で、ファイナンシャルプランナーの大谷内さんに、
老後も含めた費用の算出をしていただき、家を建てることによる費用面の不安を払拭することができました。
ただ、その時点でも「家を建てたい」という気持ちにはなっていませんでした。
その後、セミナー主催者である棚田さんの紹介で、金沢の旭町にあるコンセプトハウス「流季の家」に行きました。
無垢の木で造り出された快適で何時間でも過ごしたくなるような「空間」がそこにありました。
その空間から夫婦揃ってイメージしたのは、松本城の天守閣で人がいなくなったスキを見計らって
二人で床に寝転んだ時の何とも言えない心地良い空気感でした。
そんな空間を実現できると知った時に、「その空間を手に入れ、そこで過ごしたい」という気持ちに夫婦揃ってなり、
その手段として家を建てることを決断しました。
棚田さんは、我々の想いに寄り添い、人にうまく説明できないような感覚的なものを理解し、
素晴らしい大工さん達と共に、我々が求める「空間」を実現してくれました。
この家に住み始めて半年、使い勝手の良さと、快適な空間を日々実感しています。
子供の遊び場として散らかっても気にせずに済むロフト、一畳の子供部屋、浴室とウォークインクローゼットと隣接する
洗濯部屋、出入りしやすい家族用勝手口があり綺麗に保てるお客様用玄関。そして何より、無垢材の梁、傾斜天井、床、
珪藻土の壁に囲まれた広々とした二階リビングは、我々が求める「空気感」を実現してくれました。外壁のカルクウォールと
断熱材のウールブレスの浄化作用もこの空気感の実現に貢献してくれていると思っています。
妻は、キッチン周りのテーブルや背の高いカウンターの使い勝手の良さと、玄関や内扉等の随所に取り入れた格子がお気に入りです。
また、用途ごとに空間を分けたことによって急なお客様でも慌てたり困ることなく、気持ちよく迎え入れることができるようになったと喜んでいます。
口癖のように「快適~」と言っています。
「家は建てない」と考えていた頃からは想像もつかない素晴らしい生活を手に入れることができ、とても満足しています。
我々の考えを一変し、大切なことに気づかせてくれた素晴らしい出会いと、この空間を実現してくれた棚田さんと大工さん達のご尽力に深く感謝しています。
※このコメントは施主様に了解を頂き、頂いた文章をそのまま掲載致しました。
構造種別
在来工法 木造二階建て
素材
ヒノキ ウールブレス 漆喰 能登珪藻土 etc